日本中が盛り上がったラグビーW杯は2日に横浜・日産スタジアムで行われた決勝戦で閉幕した。優勝した南アフリカ代表はもちろん、史上初めてベスト8に進出した日本代表らが称賛される一方で、大きく株を下げてしまったのが、薄っぺらい言動に終始した「嵐」の櫻井翔(37)だ。嵐として2020年東京五輪を前に「NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター」就任が決まっているが、ラグビーW杯で評価を落とした櫻井には厳しい声が相次いでいる。

 櫻井はラグビーW杯を放送した日本テレビの中継スペシャルサポーターを務め、盛り上げ役を担ったはずだったが、本物のラグビーファンの受け止め方は違った。

「ラグビーをろくにやったこともない櫻井を『日テレはなぜスペシャルサポーターとして試合のリポートをさせるのか?』と熱狂的なラグビーファンから怒りの声が噴出しているんです」(テレビ局関係者)

 櫻井のラグビー経験は小学校高学年の2年間だけ。ほとんど“素人”と言っていい。それでもW杯に向けて、勉強した様子がうかがえたのならば、ファンもここまで不快感を持たないだろう。こんなにも怒るのは、とてもマジメに準備を重ねた様子が一切見えないからだ。

 日本代表が決勝トーナメント進出を決めた10月13日のスコットランド戦終了後に発したコメントなどはその最たる例だ。「会場で見られたということが、何年たっても自慢できることなんだろうな、と思いました」

 感動していることだけは伝わるのだが、ラグビーへの強い愛、思いがイマイチ感じられないのも事実。要は極めて薄っぺらいのだ。「試合会場で初めて観戦したミーハーな人たちでも言えるような薄~い内容のコメントに、筋金入りのラグビーファンの間では『正直、櫻井にラグビーを語ってほしくない』という声が充満していたようです」(前同)

 日本代表の練習を取材で訪れた時には、何とも情けないエピソードまで残してしまった。「日本代表のメンバーがスクラムの練習をする時に、櫻井も中に入ったことがありました。一応ラグビー経験者だったはずなのですが、スクラムを組むと『隣の選手の髪が気になる』などと言って、すぐにスクラムから逃げ出してしまったのです(笑い)」(スポーツジャーナリスト)

 もちろん、番組上の演出だった可能性も否定できないが、それでも少しは食らいついて日本代表のスゴさを身をもって伝えてほしかったというのが、ラグビーファンの本音だろう。

 筋金入りのラグビーファンから支持を得られなかった櫻井の言動は、今後の芸能人生、特にキャスター業に大きな悪影響を与えそうだ。

「櫻井はいつも司会ではエラそうにしていますが、今回のラグビーW杯でスポーツのことを何も分からない、ただのにわかファンという烙印を押されてしまったのです。櫻井が所属する嵐は来年、NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーターを務めますが、『ただの人気取りのための人選じゃないか』と、日本中のスポーツファンたちから櫻井に対して厳しいバッシングが起きかねない。その櫻井を起用するNHKにも抗議の電話が殺到するかもしれません」(前出のテレビ局関係者)

「スポーツファンをバカにするな」といった声が、東京五輪で櫻井に浴びせられないことを願いたい。