ジャニーズのアイドルグループ「TOKIO」の城島茂(48)の立ち位置が面白いことになっている。政府関連の仕事が増えつつあるのだ。

 先月25日、政府の「農福連携等推進会議」に“有識者”として出席したことが話題になった。この会議は、担い手不足の農業の現場と障害者をつなぐ方法を話し合うもの。城島は、バラエティー番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)で農業に取り組んできたことが評価された格好だ。会議では、農家の高齢化や後継者不足など積極的に発言したという。

 テレビ関係者の話。

「城島は、ただ番組をこなしているような“なんちゃって”ではなく、完全なガチですからね(笑い)。その知識量もさることながら、日本農業新聞を定期購読しているとか。重機免許まで持っています。そんな情報を官邸がキャッチしたんでしょう。有名芸能人なので、発信力は抜群ですからね」

 それだけではない。昨年9月には、オレオレ詐欺などのいわゆる特殊詐欺の広報・啓蒙活動を行う、警視庁の芸能人プロジェクトチーム「SOS47」のメンバーにも抜てきされている。

「こういうものに選ばれるのは、刑事事件に巻き込まれる恐れがないことが前提です。もし逮捕されるようなことがあったら警察の面目は丸つぶれですからね。実際、城島は実家の親に自動通話録音の電話機をプレゼントしているほどなので、むしろ望ましい人選といえます」(警察関係者)

 これまでのアイドルの枠組みにとどまらない活躍ぶりだが、もともとデビューは遅く、くすぶっていた時期は長かったという。

「TOKIOがCDデビューを果たしたときにはすでに24歳です。本人は相当焦っていたらしい。ジャニーズジュニア時代から合宿所に住んでいたんですが、あまりに長く居ついていたので、ジャニー喜多川氏から『ユーは、いつまでいるの?』と言われたのは有名な話です」(前出のテレビ関係者)

 だが、遅咲きだった分、地道に活動し、やがて“農業のジャニーズアイドル”というニッチな部分に活路を見いだしたのは出色だろう。まさか将来、政府の有識者会議に呼ばれることになるとは本人も想像しなかったに違いない。今月10日には、TOKIOと安倍晋三首相が都内のピザ店で会食したことも話題になった。もともとは昨年自民党の月刊誌で対談したのがきっかけだったが、安倍首相によるねぎらいの意味もあったかもしれない。となると、つい連想したくなるのが国政選挙への出馬オファーだが…。

 永田町関係者は「よく取りざたされる『嵐』の櫻井翔よりも城島の方が可能性はあるかもしれませんね。タレント議員はとかく党の広告塔的な意味合いが強いですが、城島には農業という得意分野があるので、農業委員会などの仕事はできそうです」と指摘する。

 熱烈にラブコールを送られれば“良い人”城島のこと「仕方ないですね」とうなずいたりして!?

 独自路線をまい進するリーダーが、今後どんな活動を展開していくのか目が離せない。