2020年12月31日をもって活動を休止するジャニーズの人気アイドルグループ「嵐」が、日本テレビ系「24時間テレビ」のメインパーソナリティー(MP)を、超異例の2年連続で務めるという衝撃情報をキャッチした! 先月16日放送の「嵐にしやがれ」(同局系)で、今年の「24時間テレビ42 愛は地球を救う」(8月24~25日、東京・両国国技館)のMPが発表されたばかりだが、すでに来年も内定済みだというのだ。いったいこのミラクルはなぜ起きたのか。舞台裏を取材すると、オトナたちの思惑が絡んでいて――。

「奇跡ですよ! 2019年だけでなく、20年もMPを務めることが内定したんです。これで、日テレは大いに注目を集めますし、高視聴率も期待できますね」

 そう興奮気味に話すのは事情に詳しい日テレ関係者だ。今年はすでに、大野智(38)、櫻井翔(37)、相葉雅紀(36)、松本潤(35)、二宮和也(35)の5人が務めることが発表されているが、活動休止前“ラストイヤー”の20年もMPを引き受けてもらうように日テレは水面下でジャニーズ事務所と交渉。このほど同事務所が了承したという。だが、決してスンナリいったわけではない。今回の2年連続MPを日テレに与える代わりに、ジャニーズ側が“ある条件”を突きつけたようだ。

「20年12月の嵐の最後のテレビ出演権です。現在、嵐は日テレ系の『嵐にしやがれ』(土曜午後9時)とフジテレビ系の『VS嵐』(木曜午後7時)の2つをレギュラー番組として持っています。日テレの場合12月26日、フジの場合、同月31日になりますが、両局は、どちらが最後の出演権を握るかで激しいつばぜり合いを繰り広げていました。ジャニーズも両局に恩義があるため当初は決めかねていたようです。そこで出した打開策こそ20年の『24時間テレビ』のMPでした。これで日テレがフジに譲ることが決まったのです」(芸能プロ関係者)

 12月31日といえばNHK「紅白歌合戦」がある。嵐は司会と大トリを務めることでほぼ決まっているという。そこで現在、フジはNHK、ジャニーズと折衝し、特別番組「VS嵐」の放送時間を調整しているようだ。

 それにしても、日テレにとっては嵐のラストのレギュラー番組は是が非でも取りたかったはず。にもかかわらず、なぜ「24時間テレビ」の2年連続MPを優先したのか。そこには、視聴率だけが理由ではない“オトナの事情”があった。

「今年、会場が日本武道館から両国国技館に変更になりますが、来年もパラリンピックの柔道があるため武道館が使用できない可能性が出てきたのです。そうした厳しい状況のなか、MPだけでも決まっているといろいろ構成が進めやすい。嵐が出ることが決まっていれば関係各所が何かと融通してくれますからね」(事情通)

 いわば日テレ、フジ、双方に花を持たせた格好のジャニーズ。だが、NGになった企画もある。それが嵐メンバーのチャリティーマラソンランナーだ。
 前出の芸能プロ関係者は「日テレにとって嵐メンバーのランナーを実現させることは悲願でした。ですが、さすがにジャニーズは首を縦に振らなかった。ただでさえ今年と来年は多忙なのに、仮に100キロとか走らされたら、ガチで倒れかねません(笑い)」と明かす。

 それでもあきらめきれない日テレは、関ジャニ∞とNEWSのランナー起用まで模索したという。これにはジャニーズも渋々承諾したというが…。

「今度は警視庁からNGが出ました。理由は警備対策がとれないから。沿道には熱狂的なファンが集まることが予想され、収拾がつかなくなる可能性が高いためです」(同関係者)

 すったもんだの末、ランナーに関しては、再び宙に浮いてしまったようだが、いずれにしても嵐の“活動休止特需”をめぐって、オトナたちは火花バチバチ状態。「24時間テレビ」の2年連続MPという喜ばしいニュースの陰で、うんざりしているメンバーたちの顔が目に浮かぶようだ。