【モー娘・石田亜佑美インタビュー(1)石田とコンサート中止の現実】ハロー!プロジェクトの夏コンサート「Hello! Project 2020 Summer COVERS~The Ballad~」が今週末からいよいよ始まる(全国6か所29公演)。ハロプロはコロナ禍ですべてのグループの春コンサート中止となっていたが、これが本格的なコンサート再開となるのか。そんな節目のタイミングで「モーニング娘。’20」の石田亜佑美(23)の〝ステイホーム〟を振り返る独占インタビューを東スポWebが短期連載でお届けする。第1回は「石田とコンサート中止の現実」。

――思わぬコロナ自粛で春のコンサートがすべて中止に

 石田:やっぱり、ファンの方々から「楽しみにしていたのに」という声が、SNSなどで届いてくる時代だからこそ、悲しかったです。多分、そんなにSNSがなくて、「中止です」とアナウンスだけをする時代だったら、そんなに悲しさとかも感じてなかったのかもしれないけど、SNSがあるからこそ、悲しかったですね。

――タイミング的にもコンサートの準備期間

 石田:まさにツアーのリハーサルをしている最中に、いろいろとニュースが飛び込んできたんですね。メンバー的にも「できるのかな? できないのかな?」という話があり、でも、いざ「やるよ!」ってなった時に困らないように、完成だけはさせておこうと。もう、リハの時期の真ん中ぐらいで「初日はもう無理だ」と。でも、いつスタートするかはわからないから、完成させておこうと。私たちは「目標」が見えないままで、とりあえず完成させておこうという感じでした。

――モチベーションは保てた?

 石田:ええっ、と。それはもう(グループに加入して)8年ぐらいやってきてるので(笑い)。そのころは「全部できなくなる」とは思ってないので。あとはリハの様子をユーチューブで公開するという話でもあったので、そのへんをモチベーションにしてましたね。

――そのうちに雲行きが怪しくなってきた

 石田:そうですねえ。どんどん中止になっていくので「これは大変だ」と。でも、あまりにも中止という発表が続くので、悲しさというよりは、うーん、悲しいっていうか、なんていうか…。しょうがないっていう部分もあったので、せめて、ファンの人たちには「悲しい」以外の感情を持ってもらうためにも、どういうふうに発表したらいいのかなっていう気持ちになりましたね。

――いままで経験したことのない気持ち

 石田:お仕事自体は1か月お休みとかいう期間だったんですけどね。でも、一瞬たりとも、モーニング娘とかファンの人たちのことを思わない日はなかったんです。そのぐらい、普段の生活をしている時よりも考えていました。どうしようかなーって。自分にできることは何かなと。みんな、何してるかなーと。私も(新型コロナ関連のニュースが流れる)テレビを見ていても、あまりいい気持ちにならなかった。だから「みんなで気持ち下げてもイヤじゃん!」ってなって。だから、モーニング娘に触れている時だけは楽しくなれるようなものを発信しようと思いましたね。

(つづく)