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桜田淳子「3年4か月ぶり復帰」の背景


桜田の復帰に待ったがかかった

 7日に予定されるコンサート「スクリーン・ミュージックの宴」(東京・銀座博品館劇場)への出演を手始めに、芸能活動再開を目指している往年の人気アイドル桜田淳子(58)の復帰に、全国霊感商法対策弁護士連絡会から「待った!」がかかった。長年、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の活動に専念し、芸能界から遠ざかっていた桜田の復活には、教団の“お家事情”が深く関わっているとの声も出ている。

 桜田はアイドル歌手から女優に転身していた1992年、統一教会の信者であることや、この年に行われた合同結婚式への参加を突如表明。翌年公開の映画をもって芸能活動を長らく休止し、統一教会の活動にまい進。“広告塔”として信者獲得に貢献してきた。

 今回のステージは、デビュー40周年だった13年に一夜限りの復活ライブを行って以来約3年4か月ぶりの表舞台となるが、これをきっかけに芸能界に本格復帰するとみられている。「花の中3トリオ」世代にとってはうれしいニュースだが、歓迎ムードばかりではない。

「桜田淳子氏のタレント活動復帰に反対」する声明を発表した「全国霊感商法対策弁護士連絡会」の紀藤正樹弁護士は4日に「92年以降、我々のもとに入った相談だけで、統一教会による被害金は800億円に上る。広告塔として教団の活動を推奨、鼓舞した責任は重い」と指摘。霊界の恐怖をあおり、祈祷や除霊名目で法外な金銭を要求したり、高額のツボを売りつけたりする霊感商法が当時から社会問題化していた。

 94~98年ごろに活動していた元信者の女性は「多額の献金をした“篤志家”と呼ばれる信者が、淳子さんと食事している写真などを見せられて“私も淳子さんと食事したい”と励みになっていた。淳子さんと同じ組織にいられることに優越感も感じていた」と告白しているという。

 私財の貯蓄を禁じる統一教会では、信者は持ち家や土地もすべて教団に寄付するため、最終的にはスッカラカンになる。しかも、信者は高齢化。「高齢信者の生活保護受給がものすごく多く、中にはそこから献金するケースもあるようだ」(同会の山口広弁護士)。桜田は、そのネームバリューを利用し、信者から金を巻き上げ生保を受給させる教団の錬金術に欠かせない存在なのだ。

 統一教会の信者数は減り続け、新規の信者獲得も難航。摘発が相次ぎ物品販売も難しいため収入は激減しているという。だからといって還暦手前の桜田が現役世代の客寄せになるのは難しい。紀藤弁護士は信者獲得よりも、教団内部の地固めが狙いだとみる。

「開祖の文鮮明氏が12年に亡くなり、教団は後継争いで『妻派』『三男派』『四男+七男派』と3つに内部分裂を起こしているんです。幹部クラスも三男派に流れている中、桜田氏を妻派として(表舞台に)担ぎ出すことで妻派が主流だと印象づけたいのだろう」と分析した。

 教団の狙いがどうであれ、芸能界復帰となれば、教団にまつわる諸問題についても知らぬ存ぜぬでは済まされない。紀藤弁護士は「統一教会がどういう組織なのか検証して、どう思っているのか記者会見を開いて、はっきり話すべき」と要望した。

 世界平和統一家庭連合は4日、連絡会の声明に対し「被害者や元信者から『桜田氏の言動は許せない』との意見が広くあるとあるが、むしろ桜田さんが芸能界に復帰できないことを残念に思う声、桜田さんに復帰を期待している声の方がより広くあるのではないか。(中略)連絡会の誤った発表や活動により人権侵害やヘイトが拡大することのないよう『注視』していきたいと思っております」と抗議声明を発表した。

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