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フェイスブック「ひどいね」ボタン トラブル加速の原因に
2016年01月16日 16時00分

 人気SNS「フェイスブック(FB)」が14日から新サービスを行っている。これまでは書き込みに対し、「いいね!」ボタンしかなかったが、「超いいね!」「ひどいね」など6種類になった。FBといえば、“FB疲れ”なる言葉を生むほど、心を病んでしまう問題が取りざたされてきた。専門家は「FB疲れは増えるでしょう。いじめも加速しかねません」と弊害を指摘。ボタンが増えただけで、何がどう問題となってくるのか?

 FBは実名登録という安心感から多くのユーザーを増やしてきた。しかし、実名だからこそネットにおいても現実の人間関係が反映されるため、疲れてしまう人が続出。「いいね!」ボタンも原因の一つだった。

 自分の書き込みに対して、「いいね!」が付かなくて悩んだり、友人から「なんで『いいね!』してくれないの」と催促されうんざりしたりなどなど。それでもFBはボタンの増加を決断した。「いいね!」のほかに、「超いいね!」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」の笑いや悲しみ、怒りなどの6種類だ。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「最近はスタンプで手軽に感情表現できる『LINE』にFBは押され気味だったので、その対抗策としてボタンの種類を増やしたのでしょう。コメントとして書き込まなくてもボタンで感情を伝えられるから、疲れたりしませんよというアピールです。もっともFB疲れがなくなるとは思えません」と話す。

 問題視されるのは「ひどいね」というネガティブな印象を受けるボタンがあることだ。

「FBの意図は『ひどい目に遭ったね』とかそういう感情表現にあったと思います。しかし、実際は『ひどいね』を押すことが『お前なんか嫌いだ』『調子に乗るな』という意味合いで使われるのは間違いない。一般人相手ならイジメにつながるし、著名人はすぐに炎上しやすくなるでしょう」(井上氏)

 著名人のFBで書き込み内容とは無関係に「ひどいね」が押され始めるのは避けられない。早速、安倍晋三首相(61)のFBでは「ひどいね」ボタンを押す人が続出した。著名人なら炎上で終わるかもしれないが、一般人の場合は心が病みかねない。

「ママ友同士でFBを利用していて、書き込み内容をめぐってイジメが起きたという話を聞いています。ネット上だけならともかく、相手の玄関前に汚物をぶちまけたり、子供を巻き込んだりと現実世界でエスカレートしていく」(同)

 ここに「ひどいね」ボタンが加わったら、よりトラブルが起きやすい環境になるわけだ。もちろん実名主義のFBなので、「ひどいね」を押した人の名前も表示される。

「ボタンの押し間違いでのトラブルも懸念されます。『いいね!』を押すような内容に『悲しいね』を間違って押して、『どういうことなんだ』というように。押し間違いは取り消せますが、取り消したことで『なんで取り消したの』ともなる。ますますFB疲れが増えかねません」(同)

 FBに疎い人からすると、どうしてこんな状況になっているか分かりにくいだろう。

「最初は友達の数をみんな争っていました。それが頻繁に更新することがすごいと見られるようになり、さらに書き込み内容が問われるようになったのです。今やFBは勝ち組による自慢の場になっています。有名なレストランに行ったとか、女子会やったとか。普通の人からすると、見てるだけでうんざりしてしまう」(同)

 FBをめぐっては、イジメにとどまらず、殺人事件に発展してしまったケースもある。トラブル増加は必至とあり、井上氏は「結果的には、これがFBの終わりの始まりだったといわれるときが来るかもしれません」と指摘する。「ひどいね」を押されたことが原因で、血なまぐさい事件が起こらないことを祈るばかりだが…。

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