俳優・田中圭(35)が主演の映画「劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」が大ヒットしている。昨年放送され、話題になったドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)に続く快挙だ。その勢いのまま、今年度中にドラマの続編が放送されることも決定しているが、このまま順風満帆にいくかは分からない。共演者の一人である林遣都(28)が難色を示しているというのだ。その理由とは――。

「おっさんずラブ」は、田中、吉田鋼太郎、林の3人の男たちの恋愛模様を描いた異色の物語だ。昨年4月、テレビ朝日の土曜ナイトドラマとして放送されると、ハマる人が続出。ドラマの内容も高く評価され、「東京ドラマアウォード2018」グランプリや「第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」最優秀作品賞など各ドラマ賞に輝いたほか、「第35回新語・流行語大賞」のトップテンに入るほどの社会現象となった。

 8月23日に公開された映画も話題沸騰で、観客動員数100万人、興行収入13億5000万円を突破する大ヒットとなっているのだ。ここまでのコンテンツになれば、テレ朝が次を考えるのは当然のこと。実際に、今年中にもドラマの続編を放送する予定だという。

 これには出演者も意気に感じている。先日行われた舞台あいさつで田中が「『おっさんずラブ』が止まらないのだとしたら、どこまでも行けばいいなと思っている」と喜べば、吉田も雑誌のインタビューで「打ち上げの時にも言ったんですけど『男はつらいよ』シリーズみたいに、ずっと続けばいいのに」と語った。

 ところが、だ。林だけは難色を示しているという。ある芸能プロ関係者によると「林の周辺が続編にあまりいい顔はしていないそうなんです」。
 林が演じる牧凌太という役柄は、田中演じる春田創一を吉田演じる黒澤武蔵と取り合うという重要な役どころ。「おっさんずラブ」になくてはならない存在だが…。

「やっぱり役柄の印象が強くなりすぎることを懸念しているようなんです。林も俳優歴はそこそこありますが、田中や吉田と違って、これといった作品はない。むしろこの『おっさんずラブ』が代表作といっても過言ではないですからね。若い林にとって、ヒットはありがたいでしょうが、役者として柔軟性がなくなることを周囲が警戒するのも無理はありません。林の周辺は決して前のめりではないようです」と同関係者は続ける。

 特に「おっさんずラブ」は、物語のインパクトが強烈だけに、キャラクターのイメージがつきやすい。素直に喜べないのも当然だ。

 とはいえ、続編の制作を発表している以上、出演しないわけにはいかない。

「すっかり役がハマっていますからね。映画もヒットしたのに、今さら続編でキャスティングを変えるわけにはいかないでしょう。前作や映画と同様の世界観でやれば、今以上に大きな話題になることは間違いないですし」と制作会社関係者。

 林にとっては何とも痛しかゆしといったところか。