先月18日にNGT48を卒業した長谷川玲奈(18)が声優事務所「クロコダイル」に移籍したことが10日、明らかになった。長谷川は、昨年12月に暴行事件に遭った元メンバーの山口真帆(23)に寄り添う形で同時卒業。この時点で山口は「自分が長谷川を巻き込んでしまった…」と強く後悔していたという。そのため山口は、長谷川の新たな夢の実現と新事務所への移籍がスムーズに運ぶように、水面下で総合プロデューサーの秋元康氏に直訴していたことが分かった。

 長谷川は菅原りこ(18)とともに、暴行事件の被害者でグループの問題を訴えてきた山口を支え続け、先月18日に3人同時に卒業した。移籍については事務所の公式サイトと長谷川自身のツイッターで正式発表。ツイッターで「私、長谷川玲奈はクロコダイルに所属することになりました」と報告し「ご指導の元、夢に向け頑張ると共に多方面でも活躍出来るように精一杯頑張ります」と誓った。

 公式サイトによると、今後は声優としての実力を身につけるため、音響制作会社兼声優プロダクション運営の「株式会社BloomZ」でトレーニングを積みながら、アニソンシンガー、MC、リポーターとしてアニメに関するイベントに出演。多方面で活躍する予定だという。

 夢に向かって新たな一歩を踏み出した長谷川の移籍に大きく尽力したのは、先月25日に大手芸能事務所「研音」に移籍した山口だった。

「長谷川はグループやファンへの思いも強く、卒業することには迷いもあった。それを一番気にしていたのが山口。自分が長谷川を巻き込んでしまったことをとても後悔していた」とは芸能プロ関係者。

 長谷川の将来に強い責任を感じていた山口は、総合プロデューサーの秋元康氏に“直訴”したという。

「長谷川の新たな夢の実現や事務所への移籍などをフォローしてくれるように、秋元氏に強く訴えていた」(同関係者)

 山口がグループからの卒業を発表したのは4月21日、NGT48・チームGとしての最後の公演となった「千秋楽公演」だった。この時点で山口の直訴は実を結び、長谷川と菅原の卒業後の進路はほぼ決定していたそうだ。それを知った山口は安心して、自らグループを離れる決断を口にしたという。

 こうなると気になるのは、もう一人の卒業メンバー、菅原だ。山口に続いて、長谷川も新たな事務所が公表されたことで、ファンからは菅原を心配する声が上がっている。

 しかし、長谷川が新事務所への移籍を発表したこの日、菅原はツイッターで「玲奈~! 声優事務所『クロコダイル』さん所属おめでとう!!!」と祝福。「今は会えなくて寂しいけど、いつか必ず一緒にお仕事出来るように りこも頑張るよ!絶対夢叶えようね」と今後の活躍を誓った。これは「そう遠くないうちに菅原の新事務所も発表される予定」(別の芸能関係者)だからだろう。

 山口もツイッターで「おめでとうれな」と祝福。今後も山口、長谷川、菅原の3人は“同志”としてつながっていくのか?

「卒業後も連絡を取り合っており、いつか共演を夢見て語り合う時もあるとか。たとえ事務所は違っても、支え合う関係は変わらないでしょうね」とは同関係者。

 長谷川は第2期放送が決定したアニメ「邪神ちゃんドロップキック」の公式リポーターにも就任。今月29日には、神奈川・川崎クラブチッタで開催されるアニソンライブイベントにMCとして出演するとともに、初となるアニソンミニライブも決まった。

 一方で、山口の“近況”も伝わってきた。

「研音は主役級の実力派俳優、女優が所属しており、山口は事務所内でも厳しい競争にさらされる。将来を不安視する関係者もいるが、移籍が発表された時にアクセスが集中して事務所の公式サイトは一時パンク。テレビ局からも出演オファーが殺到しており、反響の大きさに事務所も驚いている」(テレビ局関係者)

 争奪戦の様相を呈しているようだが、一過性の人気で終わらぬように、事務所は女優としての育成を含めて丁寧に話し合いを進めているという。

 NGT卒業組の3人への共演オファーを企画しているテレビ局もあるだけに、今後の活躍が注目される。