銭湯絵師見習いでモデルの勝海麻衣氏(24=東京芸術大学大学院)に数々の盗作疑惑が浮上している問題で、勝海氏の経歴詐称疑惑を告発した漫画家で銭湯アイドルの湯島ちょこ氏が4日、ツイッターで危機感を表明した。

 湯島氏は銭湯絵師の大御所、丸山清人氏への弟子入りをめぐり、勝海氏とトラブルになっていた過去を明かしていた。

 結果的に「丸山氏の一番弟子」の座は勝海氏に強奪され、その裏で元警察官で日本銭湯文化協会理事の町田忍氏が糸を引いていたことを公表した。

 町田氏は3日、騒動とは関係のない投稿を続ける一方、ツイッターで湯島氏の“人格攻撃”を開始。湯島氏の性格について「話を自分にとって都合のいいように脚色する」と書き込んだ、謎の関係者の投稿をリツイート(拡散)した。

 水面下でうごめく銭湯界の闇。その“魔手”は告発した側の湯島氏にも及んでいるようで「裏の組織のお話をしたらだんだん不審な捨て垢の人格批判な誹謗中傷やプロモに関わっているんだろうなと思われる著名人の具体性のないポエムなどを度々見受けはじめました 命の危険も感じていますが愛するもののために多くのことを皆様に発信して参ろうと思います」と緊迫した状況を伝えた。

 匿名のアカウントで個人を陰湿に攻撃し、その後、証拠を隠滅。自身の手は汚さない悪質ないじめはネット上ではたびたび見受けられる手法だが、今回はそれだけではないようだ。

「相手のやり口が過激すぎて本当に人がやってることなのかと疑います」と湯島氏は訴えた。

 勝海氏や町田氏はツイッターでいつでも情報を発信できる立場にある。しかし、盗作も含め複数の疑惑についての真相に触れることは避け、不気味な沈黙を貫いている。その理由は謎だ。

 湯島氏は、騒動の渦中にもかかわらず、ペンキ絵やトークライブの仕事が増えているとし、感謝の意を述べた。