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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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緊急地震速報は「奈良でM7・8」が本当でも役立たない!?
2013年08月09日

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 「このシステムは本質的に、直下型みたいに下から地震波が来る時は間に合わない。実は海の地震でも間に合わない。昨年3月の地震で気象庁が『間に合った』と言っているのはS波(主要動を導く)のことで、あれぐらい大きな地震では、先に届くP波(初期微動を導く)でも揺れが十分大きかった。直下型にも海の巨大地震にも間に合わないなら、良いところは何もない。緊急地震速報は予知ができない代わりに気象庁が始めた」

 

 

 ――上記の文章は昨年3月、筆者が地球物理学者の島村英紀・武蔵野学院大特任教授をインタビューしてまとめた記事の一部分。かねて地震予知に否定的な島村教授は、緊急地震速報の効果にも疑問を呈している。

 

 8日午後に起きた「震源地は奈良県でマグニチュード(M)は最大7・8と予想」との緊急地震速報の空振りは、これが仮に本当でも、震源が海なし県の奈良であれば直下型地震ということになり、まさに島村教授が指摘する「間に合わない」のが現実だ。

 

 2007年に気象庁が始めた緊急地震速報は、「最大震度5弱以上」の地震があると予測された時に、震度4以上が見込まれる地域に対して情報提供を行うシステム。P波と呼ばれる初期微動の観測データから震源や規模を推定し、次に来るS波=主要動の到達前に地震発生を伝える。P波の方がS波より速い。

 

 島村教授は、先月末に上梓した最新刊「人はなぜ御用学者になるのか 地震と原発」(花伝社)で緊急地震速報について詳しく言及している。「最大の問題は、地震波の速さが電気が電線を伝わるより遅いとはいっても、秒速3~8キロメートルという速さで揺れが伝わってくるから、警報を聞いてから地震がくるまでに、ほとんど時間がないことだ」。かねて発生が警戒されている東海地震の場合、横浜では10秒ほど、東京でも十数秒しかない。海溝型ではない直下型なら間に合わない。

 

 緊急地震速報には複数のタイプがあり、さまざまな事業者がかかわる。島村教授は同書で、緊急地震速報によって気象庁は天下り先を開拓したとも指摘する。気象庁は国土交通省の外局だが、巨大な土木事業を行うわけでも、経済を動かすわけでもない。経産省や財務省に比べれば天下り先も細いだろうから、緊急地震速報は格好のシステムに違いない。

 

 5日にたんぽぽ舎で講演した島村教授に新著について尋ねると、御用学者が「目に余る。出たり隠れたりしている」と語った。詳しくは、公害も含めて御用学者をめぐるメカニズムを解き明かした同書を読んでいただきたい。



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