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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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前国会議員に提訴された一市民が勝訴③
2014年09月14日

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(②より続く)

 

 判決文によると、森氏側はまず、志岐氏のブログ記事3本を、個別ではなく一体化されたものとしてみることを名誉毀損の認定の前提として求めた。

 

 仮に「上・中・下」で成り立つ紙媒体の記事があり、定期購読者でない人が「中」か「下」をいきなり読んで関心を持ったとしても、「上」などを読むにはバックナンバーを探す努力が必要となる。だが一般的にインターネットのブログには過去エントリーが残されており、何かのきかっけで「中」や「下」を目にしても、比較的容易に過去記事を読める。それゆえ、3本すべてではなくとも、2本の組み合わせ(計3通り)で読んだ場合、森氏について誤った印象を読者に与え、その社会的評価を低下させると主張した。具体的内容は以下の通り。

 

 「森氏は、小沢氏に対する検察審査会の起訴議決など実際には存在しないのに、最高裁がそのような議決があったかのようにでっち上げたとするストーリーに沿って最高裁を糾弾していたとの事実を(併せ読んだ場合のブログ記事2本は)摘示するものと言える」

 

 「森氏は、小沢起訴議決など存在しないことを認識しながら、検察官が捏造した捜査報告書により誘導された検察審査会の審査員により小沢氏に対する起訴議決がなされたとして検察庁を糾弾していたとの事実を摘示するものと言える」

 

 「森氏が、検察官の作成した捏造報告書を入手して、氏名不詳者(編注:X氏)に渡し、同者に指示をして、ロシアのインターネットサーバー経由でこれを八木氏に流し、同人とともにこの捏造報告書について騒ぎ立てることにより、小沢起訴議決にかかわる検察審査会が実際に存在し、その審査員が捏造報告書により誘導されたと国民をだまそうとしたとの事実を摘示するものと言える」

 

 以上により、志岐氏のブログ記事は森氏について、「荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を糾弾していた」「自身の認識と異なる事実を掲げて検察庁を糾弾していた」「評議の秘密の保障が及ぶ捏造報告書を、公開しないことを前提に入手したにもかかわらず、これを公開し、国会議員としての職権を乱用した」――といった印象を読者に与え、森氏の社会的評価を低下させる。また、3本の記事が一連のものでなくても、以下の内容は同様だとした。

 

 「最高裁を追及していたにもかかわらず、小沢裁判で一審無罪判決を早期に出させるために最高裁と裏取引をし、また、それが真実ではないことを知りながら、検察官が捏造報告書により検察審査会の審査員を誘導したというストーリーを流布させたとの事実を摘示するもの」

 

 「捏造報告書の流出に関与し、氏名不詳者(X氏)に指示をして、同報告書を八木氏に届けさせたとの事実を摘示するもの」

 

 「小沢起訴議決が架空のものであるという志岐氏の荒唐無稽なストーリーを支持して同氏とともに最高裁と闘っていたものの、小沢裁判の一審判決の直前に変節し、検察官が捏造報告書によって検察審査会の審査員を誘導しようとしていたというストーリーを採用し、最高裁に対する糾弾をやめたとの事実を摘示するもの」

 

 それらからも、森氏について「荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を糾弾していた。裏取引という汚い手を使う政治家である。自身の認識とは異なる事実を掲げて検察庁を糾弾していた」「国家公務員法、刑事訴訟法、著作権法等に違反した可能性があり、不当な手段を用いてまでも小沢氏に対する一審無罪判決を得ようとした」「荒唐無稽なストーリーを主張していた上、小沢氏に対する無罪判決を得るために、支持者を裏切るような行動をとった」――との印象を与え、社会的評価を下げる。

 

 こうした主張で森氏側は志岐氏のブログ記事が名誉毀損にあたるとした。志岐氏側はどう反論したのか。(④に続く)







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