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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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前国会議員に提訴された一市民が勝訴②
2014年09月14日

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 (①より続く)

 

 判決文によると、裁判の主要な争点は2つある。①志岐武彦氏のブログ記事3本が実際に森氏の社会的評価を低下させ、名誉を毀損したか②仮にそうだとしても、被告の側に、違法性を阻却し、責任を問われないだけの根拠などがあるのか。これは、通常の報道に対する名誉毀損訴訟と同じ枠組みだ。

 

 問題にされたブログ記事は、「森ゆうこ前議員までもが『小沢検審議決は検察捏造報告書の誘導』と、架空議決を否定!」(2013年7月29日)、「X氏(森前議員のフィクサー)が一市民Tに語った!『検察捏造報告書をロシアサーバーに通し八木氏に流したのは私です』」(同8月11日)、「検審疑惑報道は『小学館』だけ!『記者クラブメディアは検察審における司法暴走に加担』(SAPIO8月号)」(同8月17日)というタイトルの3本。

 

 志岐氏はかねて、陸山会事件で11年1月に小沢一郎氏が強制起訴されたことについて、東京第5検察審査会の起訴議決自体が架空だったと独自調査で確信し、著書にも記した。裁判は12年4月に無罪判決が出て、11月に確定。志岐氏によるとこの間、小沢起訴議決の真相究明を森氏に期待し、ほかの市民とともに資料や情報を届けた。

 

 各地の検察審査会はそれぞれの地方裁判所と主な地裁支部の建物内にあり、裁判所のヒエラルキーを上っていくと最高裁事務総局に突き当たる。志岐氏は架空議決問題の“本丸”は検察審査会のメンバーや候補者を選ぶ裁判所、とりわけ各裁判所を統括する最高裁事務総局とにらんで追及。森氏も検審メンバー選出に使われるくじ引きソフトが「でたらめ」だと問題視して、それは最高裁追及につながる動きだった。

 

 そうした経緯を踏まえて、志岐氏は7月29日付ブログで「小沢無罪判決が出る直前から森氏の様子がおかしくなった。肝腎の最高裁への追及がなくなったのだ」と切り出し、森氏が追及のほこ先を最高裁から検察に変え、志岐氏らを遠ざけるようになったと書いた。

 

 背景にあったのは陸山会事件の捜査過程で作られた東京地検検事による捏造捜査報告書の発覚。志岐氏は、「森氏にしてみれば、最高裁追及を止めて、議決は検察の捏造報告書の誘導のせいにしてでも、早く小沢氏の無罪判決がほしかったのではないか。これはうがった見方だろうか」との問いも投げかけ、失望感もにじませた。

 

 8月11日付では、捏造報告書が小沢裁判の一審判決直後にインターネット上に流出(判決直前には週刊朝日が報道)した件で、森氏に近いとみているX氏から「私がロシアのサーバーを通じて八木啓代氏(音楽家・作家)に流した」との直接証言を得て、「X氏が流したということは森前議員側が流したということだ」と判断。以下のような構図を描いた。

 

 ①森氏側が捏造報告書を流して八木氏に騒がせ、その存在が世間に知れ渡る②世論も、検審が捏造報告書に誘導されて小沢氏の起訴議決を行ったと思い込み③最高裁がかかわる架空議決の問題にふたをされた――。

 

  八木氏は、「大暴露:とんでもないものが届きました」という12年5月3日付のブログエントリーで、自身が会長を務める「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」に同2日、ロシア語のメールが届き、案内されたウェブサイトで捏造報告書などのファイルに遭遇したことを、「本物である確証はありません」との注釈つきで書いている。

 

 そして志岐氏ブログの8月17日付は、ほとんどが最高裁を追及しない記者クラブメディアへの批判に割かれており、最後に「最高裁を追及する政治家は全滅した」として、かつては「最高裁と闘う政治家は森ゆうこ前参院議員だけだった」という状況から森氏も抜けてしまったと締めくくった。

 

 こうした内容について、森氏側は何を問題としたのか。(③に続く)



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