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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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アイス・バケツと75年前の「ルー・ゲーリック病」スピーチ
2014年08月24日

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 にわかに社会現象と化した「アイス・バケツ・チャレンジ」を、12日の小欄でも紹介した米カリフォルニア大デービス校准教授ポール・ナウフラー氏のブログが取り上げている。同チャレンジはALS(筋萎縮性側索硬化症)患者を支援するためのネットワーク型慈善運動だが、ASLの治療にはナウフラー氏が専門とする幹細胞も取り入れられており、ブログには著名な患者であるテッド・ハラダ氏へのインタビューが掲載されている。

 

 この運動の源流となったのは、ボストン大学で野球部に所属していたALS患者ピート・フレーツ氏(一部報道では29歳)。ナウフラー氏のインタビューにハラダ氏は「彼(フレーツ氏)はこの新奇なアイデアをインターネットで見つけたが、その当時はチャリティー運動とは結びついていなかった。彼は#ALS#icebucketchallengeと命名することを思いつき、スポーツ選手を巻き込んで運動をスタートさせ、この現象はたちまち大反響を呼んで広がった」と経緯を説明している。

 

 ハラダ氏は続けて、アイス・バケツ・チャレンジが「ルー・ゲーリックがALSに蝕まれたことで野球選手を引退するという有名なスピーチを行ってからの75年間になされたことよりも、多くのこと~人々のALSへの関心を高め、寄付を集めた~をこのわずか数週間で成し遂げた」とその効果を語った。

 

 アイス・バケツ・チャレンジが騒がれ出す直前、ALSをめぐっては元ヤンキースの大選手ルー・ゲーリックの引退スピーチ75周年が大きなニュースとなっていた。ゲーリックはあのベーブ・ルースと同時代に活躍したバッターで、36歳だった1939年7月4日、前年の29本塁打・114打点の成績から突如引退を表明するにあたり、「私はこの地上で最も幸せな人間だと思う」として、チームメートやライバルチームをたたえるスピーチをヤンキー・スタジアムで行った。全米に感動を巻き起こした引退スピーチは、リンカーン元大統領の「ゲティスバーグ演説の野球版」(ESPN放送ウェブサイト)と称されるほどの感動を呼んだ。引退の理由が、患っていたALSの症状で、その後、この病気は「ルー・ゲーリック病」と称された。ゲーリックはスピーチから2年後の41年、38歳の誕生日を目前にして死去した。

 

 メジャーリーグは今年、ゲーリックのスピーチ75周年を記念して、各球団の同じ一塁手の現役選手にスピーチのリレー朗読をさせる映像を制作した。最後だけは、今季限りで引退するヤンキースの遊撃手デレク・ジーターに締めくくらせる粋な内容となっている。いわば歴史に残る名スピーチの記念イヤーに、奇しくもその病気にちなんだバケツ氷水かぶり運動がブームを巻き起こした。その発端となったのが同じ病に悩む元アマチュア野球選手だから、ますます因縁めいている。

 

 ボストン大のホームページによると、フレーツ氏は中堅手で、近年の同大チームでは傑出した強打者だった。卒業後、野球部の管理運営に携わった。ESPNによると、ゲーリックも含めて2人は、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェー・パークの打席に立ったことも共通しているという。



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