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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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五輪暑さ対策と新国立競技場の“矛盾”
2014年08月06日

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 本欄でも何度か指摘したが、7月24日~8月9日の開催期間中の猛暑が心配される2020年東京五輪。政府も気になるようで、5日には石原伸晃環境相が会見で示した環境向上策には、道路の路面を保水性の舗装にしたりといった炎熱ぶりへの対処案も含まれていた。

 

 五輪の暑さ問題といえば招致段階だった昨夏、当時の猪瀬直樹都知事が「屋根をつけるから大丈夫でしょう」といった趣旨の発言をしたが、28競技すべてが屋内で行われるわけではない。猪瀬発言からは新国立競技場を意識していた様子がうかがえたのだが、その新国立自体が暑さを募らせる材料にもなりかねない。

 

 6月16日付の当欄ですでに触れたが、同月に開かれた緊急シンポジウム「神宮の森から新国立競技場を考える」で、帝京大学の三上岳彦教授が「ヒートアイランドを抑制する緑と風の道-神宮の森の意義-」と題して東京の高温化と緑地のクールアイランド効果について語っている。

 

 三上氏の資料文書によると、都市ヒートアイランドの形成要因は大別すると2つある。エアコンに代表される人工排熱の増大と、コンクリートの建造物やアスファルト舗装道路などによる地表面被覆の人工化。さらに、都市部で中高層ビルが林立すると、地上から見上げる空の面積が狭くなり、夜間に地表面からの熱が上空に逃げて気温が下がる放射冷却が抑制されるという。

 

 問題の神宮地区は、「明治神宮をはじめとして、新宿御苑、赤坂御用池、神宮外苑、青山墓地など、緑豊かな緑地やオープンスペースが広がっている。この地域一帯には、夏季の午後から夕方にかけて、南からの海風が吹き抜ける『風の道』が形成され、都内のヒートアイランド抑制の一端を担っている」エリア。「『風の道』に適しているのは、樹林や草地・水面を有する一定以上の広さをもったオープンスペースで、高層の建築物等に遮断されることなく連続的に配置されていることが望ましい」。そこで気になるのが、最高部で70メートルという高層建築物のごとき新国立競技場。三上氏はシンポジウムで「自然の風の道を確実に阻害する」と語っている。

 

 国立競技場の周辺を1周すると、緑が意外に多いことに気づく。新競技場建設でも公園を整備するのだが、現在のようにバランスよく木々が植えられるのか。暑さ対策が求められる五輪で、メーンスタジアムがクールな風を“阻害”するとなれば、皮肉というか矛盾するようなことになるが…。



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