日本語、英語、フランス語を追いかける…猫語の達人!
プロフィール
町田忠
執行役員専門委員。競馬記者10年を経て校閲担当25年超。文字と言葉の魅力に取りつかれて言葉の世界をふわりふわりと旅し続けている。仕事を離れると、猫写真家に変貌し日夜のら猫を追いかけ回す、のら猫と文学とビートルズ愛好者。
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フランスの競馬は馬場状態がこんなに複雑
2012年10月05日

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「東京確定」

 今週から競馬は東京、京都。そして、あと2日。フランス・凱旋門賞があさって7日に迫ってきました。

 競馬面を開くと、和田特派員の「挑戦オルフェーヴル凱旋門賞」が現地最新情報を伝えています。

 

 どうやらパリは雨が多いようです。和田記者は「ロンシャンは4日も雨に見舞われて、例年通りヘビーラフ状態が予想される」と書いています。

 

 そう言われても現地ロンシャン競馬場の走路の状態は、これまでの情報である程度は把握しているとはいえ、実際のところは分かりません。フランスの競馬場の馬場状態、特に過去のものは外部からは全然つかめないのです。日本はJRAというしっかりした組織があって、馬場状態などはきっちり公式発表され、メディアはそのまま報道し、レース情報・データの足並みが狂うことなど全くありません。日本の競馬ファンはJRAが発表したものを誰も疑うことさえしないでしょう。

 ところが、フランスの競馬のデータなんてとても信用することができません。GI馬のデータでさえも過去の着順が新聞によって平気で違っていたりします。

 実は昨日、私はネットで凱旋門賞の情報を探しているうちに、某有力新聞の記事と某有名競馬新聞の今年のダービー馬のデータのデビュー戦の着順が違っていることに気がつきました。でも、そんなこと日常茶飯事のことなのです。おかしいと思ったら自分で調べよ、というのがフランス式なのです(まあ、それはどこの国の何にでも言えることではありますが。しかし、ついでに言っておきますが、日本のJRAの情報の正確さは驚異的でさえあります。世界を見れば見るほどそう思わされます)。

 

 フランスをはじめ海外の公式発表というものはどこをどう探せばいいか分からないこともあり、日本の新聞などで記事にされる外国馬の成績の馬場状態などは明記されていないことが多いと思います。というわけで、もしも重馬場になったら、という研究は難しいものになります。

 一応、ネット内で調べた私なりの分析結果を参考までに書いてみると、これがなかなか面白いものでフランスでは馬場状態が細分化されています。日本ではJRAの発表では「良、稍重、重、不良」の4種類。新聞もこれに準じています。ところがフランスでは悪い方から順に

profond  プロフォン 深い

lourd    ルール   重い

colland   コラン  べとつく

souple   スープル  軟らかい

bon      ボン    良

leger     レジェ   軽い

sec     セック   乾いた

dur      デュール  硬い

 こんなにあるのです。大ざっぱには、いい方から

bon   ボン    良

souple スープル  軟らかい

lourd  ルール   重い

 この3つに分けているところもありますが、たとえばsoupleでもtres souple(tres=トレは「非常に」)などとしてあったり複雑に表記されています。データなど大ざっぱなのに馬場状態にはデリケートなことが分かります。

 で、たとえばオルフェーヴルが前回走ったフォワ賞(1着)のロンシャン競馬場は「souple」(軟らかい)馬場と表記されています。パンパンの良馬場ではなかったということでしょうが悪いものでもなかったようです。

 今回オルフェーヴルの相手とみなされているキャメロットはダービー(bon=良)、二千ギニー(souple)。サオノワはニエル賞(souple)、フランスダービー(souple)となっています。全体的にsouple(軟らかい)が多いように思います。草丈が長いヨーロッパならではなのかもしれません。日本へ来ると、ヨーロッパのホースメンたちは東京競馬場の馬場を指してよく「馬場が硬い」と言いますが、それはsoupleではない、といった感じの意味なのかもしれません。

 和田記者情報によると、ロンシャン競馬場はどうやら当日良馬場は望めないようです。オルフェーヴルもキャメロットもこれまでの競馬を見た限りでは力強さも持っていて、たとえ重馬場でもあまり不安はありませんが、サオノワは見た目にも細身のスラリとした体形。しかも馬群を縫って抜け出す“縄抜け戦術”が得意ときては馬場の悪化は不安が残ります。さあ、当日はどうなるのか、そのあたりにも注意したい、今年の凱旋門賞です。あと2日!



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