プロフィール
山口敏太郎(やまぐちびんたろう)
1966年7月20日徳島県生まれ。作家・オカルト研究家。神奈川大学卒業後、日本通運入社。96年に作家デビュー後、多様な分野にわたるエッセーや論文、小説コンテストにおいて11回の受賞歴を経てプロ作家に転身。独立し現在に至る。妖怪・UMA・UFO・都市伝説などの不思議分野において本格的な解説ができる作家としてテレビ・ラジオに多数出演。




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【218】スコットランドの奇妙な料理の正体?「野生のハギス」
2017年08月11日

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スコットランドの伝統料理「ハギス」

 この写真、スコットランドの伝統料理である「ハギス」というものである。ハギスとはスコットランドの高地、ハイランド地方に生息すると言われる動物の名前だ。

 

 同地方に古くから伝わるハギスは全身を体毛に覆われた小型の哺乳類といった外見を持つ。スコットランド最大の都市・グラスゴーのケルビングローブ美術館に展示されている標本からは、特に頭髪が長いということが分かる。

 

 リスやムササビに近い顔つきのようだが、カモノハシのようにクチバシを持っているとも言われている。体毛の色は基本的に茶色で構成されている。

 

 左右の足の長さが違っており、これは山の斜面に合わせて形状が変わったため、右足が長い固体は反時計回りに、左足が長い固体は時計回りに早く走ることができると言われている。

 

 右足の長い種族は右足の長い種族同士で、左足が長い種族は左足が長い種族同士で交尾をするため、足の長さが交じることはないようだ。また、他にはハギスは3本足だという説もあり、足の長さの違いからそう見えたのではないかと筆者は考えている。

 

 ハギスは山の中でひっそりと暮らし、あまり人目には触れない生物である。満月の夜に心が清らかな人間だけが見ることができるという言い伝えもある。

 

 ここまで読んでお気づきの方もいるだろうが、このハギスは言い伝えの中に残る空想の動物である。ケビングローブ美術館の「野生のハギス」の標本も人工のものである。

 

 ハギスという料理は羊の胃袋に羊の内臓を詰めてゆで、または蒸したプディングの一種だ。内臓だけでなく小麦や玉ねぎ、ハーブを一緒に詰め、コショウなどの香辛料も使われる。

 

 近年ではベジタリアン用の野菜のみを使ったハギスもあるようだ。写真の通り、あまり見た目が良くないために架空の動物、ハギスから作られているという冗談が広まったのかもしれない。

 

 その一方で、このハギスを本当に「ハギスという動物の肉」だと思っている人もいるようで、スコットランドへの米国人旅行者の3分の1が勘違いをしているというアンケート結果も出た。

 

 しかし、現在はスコットランド人でも15%ほどの人がハギスを何なのかよく分かっておらず、認知度は下がっていると言われている。毎年「ハギスハント」と言われる、ハギスを捜索するイベントも行われているので、盛り上がってほしいところである。

 

【関連動画】The Tale of the Wild Haggis: from first sight to Burns Night



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