プロフィール
オフィス北野・プチ鹿島(ぷちかしま)
1970年5月23日生まれ。血液型O。時事ネタを得意とする。東スポ歴は中学から30年。TBSラジオ「東京ポッド許可局」、同局「荒川強啓デイ・キャッチ!」(月・水)、YBSラジオ「プチ鹿島の火曜キックス」、NHKラジオ第1「午後のまりやーじゅ」に出演中。著書には「教養としてのプロレス」(双葉新書)。




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川谷絵音「未成年者と飲酒」という正論発動でアウト
2016年10月13日

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「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音が活動自粛を発表した。交際している未成年者と飲酒をしていた事実があったからだという。

 

 この話を知ったとき、私はアル・カポネが脱税で逮捕されたことを思い出した。禁酒法つながりではない。するりするりと追及の手をかわす世紀のギャングを捕まえるのに「脱税容疑という名目があったか」という正論の発見。

 

 2016年、するりするりと世間の追及をかわしてきた川谷絵音には「未成年者と飲酒」という正論が発動された。

 

 ここ数年の“システム”を思い起こしてみよう。

 

 何かスキャンダルがあったとき、報道がピークのときに本人が「公衆の面前」に出てきて深々と頭を下げる。そんな、セレモニーとしての謝罪会見が慣例化されていた。それを終えると世間の興味はすーっと引いてゆく。しかし、スキャンダルが報道されてもマイペースで活動を続けた川谷絵音。人気もゴシップもさらに続いた。

 

 セレモニー慣れした側の人びとは、これに対しイーっ!となったり、いつか鉄槌を下したいという欲望がどんどん溜まっていたのだと思う。川谷絵音は自分では知らないうちにそういうポイントを溜めていたのである。

 

 ハッキリ言ってしまうと今回は未成年者の飲酒が悪かったのではない。未成年者と飲酒したのが川谷絵音だから悪かったのである。

 

 しかしここまで良識の側から叩かれると、芸能の人としてのイメージアップは凄い。「あいつは女癖も悪いし酒癖も悪い。でも、作品はいいんだよなぁ」というのは古今東西の表現者への褒め言葉だからだ。川谷絵音のゴシップが報じられるほど、昔ながらの才人という幻想は高まった。ファンは自信を持っていい。

 

 たぶん川谷絵音が「そっち側」にいただけならここまで騒ぎは大きくならなかったと思う。しかし「こっち側」にも来た。こっち側とは、現代の芸能人側である。

 

 現代の芸能人とは、明るく楽しく無害で友達のような気さくさが売りであり、それを体現していたのがまさしくベッキーだった。川谷絵音はこれを無茶苦茶にしてしまったので騒動になった。現代の芸能人にとって、ここからの建て直しは時間を要する。

 

 とりあえずベッキーは背中を出した。

 

 ほんの1年前までは考えられないザワザワ作戦であった。



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