かつての盟友と、いざ夢舞台へ。東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」に選出された巨人の坂本勇人内野手(32)が16日、五輪への意欲を語った。

 この日、ジャイアンツ球場で行われた全体練習後、取材に応じ「一つの目標でもあったので、まずは選んでいただいて、いろんな方に感謝の気持ちでいっぱいです。(五輪は)僕も経験したことがない大会ですし、どういう雰囲気なのかはやってみないと分からないので、今から楽しみな気持ちでいっぱいです」と安堵と高揚感を明かした。

 侍ジャパンのメンバーには、小学生時代にチームメートだった楽天・田中将大投手(32)も選出。長い年月を経て同じ「日の丸」を背負って戦うことになり、感慨深げな表情を見せた。

「まさか、オリンピックが東京で行われて、また小中(学校)一緒のチームメートだった選手と一緒に代表のユニホームを着てプレーできるのはいろんな感情があると思いますけど、うれしく思います」

 稲葉監督は大会の大義として「子供たちに夢を与えること」を挙げており、球界を代表する選手となった坂本も、その一翼を担う覚悟を持っている。

「普段もそういうふうに思いながらというか、思わないといけないことですし、特に注目される大会だと思うので、子供だけじゃなくて『ああ、やっぱり野球っていいな』って思ってもらえるような試合を見せれたらいいなと思います」

 かつての仲間、そしてトップ選手たちとともに、悲願の金メダル獲得へ「夢を与えるプレー」を見せる。