巨人のルビー・デラロサ投手(33)が27日の中日戦(東京ドーム)の5番手で登板した。

 5―3で2点リードの9回からマウンドに上がったデラロサは、先頭打者の阿部に四球を与えると、次打者・石川昂の内野ゴロを遊撃で途中出場した広岡がはじく失策で無死一、二塁。さらに代打・福留にも四球を与え、無死満塁と絶体絶命のピンチを迎えた。

 代打の山下は153キロ直球で空振り三振に仕留めて一死を奪ったが、大島には2ボールからの3球目を右前へ運ばれ、2者が生還して同点に追いつかれてしまった。

 この瞬間、この日が初登板初先発で6回1失点の好投を披露した赤星優志投手(22)の勝ち投手の権利が消滅。ベンチで戦況を見守った右腕は表情を変えることはなかったが、同点打に球場内のG党からは悲鳴が上がった。その後、デラロサは岡林、鵜飼から2者連続の空振り三振を奪い、勝ち越しこそ許さなかったが、今後に不安を残す投球となった。