燕の正捕手となるべく、その道を一歩ずつ前へと進む。ヤクルトの内山壮真捕手(19)はルーキーイヤーだった昨季、二軍で74試合に出場し打率2割3分1厘、8本塁打、25打点。一軍でも6試合に出場した。母校・星稜高では奥川恭伸投手(20)の1年後輩。球団OBの古田敦也氏(56)を目標にする、チーム期待の大型捕手を直撃した。


 ――プロ1年目の2021年はどんな1年だった

 内山壮 一軍でも何試合か出させていただいた。また二軍でも1年間ケガなく、試合に出続けられたので、自分にとっていい経験をさせてもらったなというのはあります。

 ――一軍では打席にも立った

 内山壮 試合前に高津監督から「結果は気にせず、思いっきりプレーしてこい」と。結果より思い切ってバット振ろうと思って打席に行きました。

 ――プロの投手と対戦してみてどうか

 内山壮 自分はまだまだ変化球に弱いなと感じました。でも、まったく手が出なかったという感じじゃなかったので。少し自信がついた、つけられた部分はあります。

 ――二軍で主に取り組んでいたことは

 内山壮 スイングを強くすることを意識してやっていて、1年間通して振り込みをずっとやっていた。自分の中でもいろいろ考えながら少しずつ課題をクリアしながらやり通せたかなと思っています。

 ――捕手として一軍の投手と二軍でバッテリーを組むことは

 内山壮 昨年ローテーション入った投手は受けたことあると思います。奥川さんも二軍で1回だけバッテリーを組みました。

 ――目標は古田敦也さん。どんなところが

 内山壮 捕手として誰もが認める捕手だと思いますし、打つ方でも2000安打を達成されている。自分は打てる捕手はすごく魅力的だなと思っているので、古田さんみたいな選手になりたいなと思いました。

 ――昨年の春季キャンプで古田さんが臨時コーチ。参加したかった

 内山壮 いろいろアドバイスとか技術に関しても聞いてみたかったなとは思いました。ただ、ミーティングは録画した映像をあとで二軍の選手全員で見たので。

 ――その中で心に残った言葉はあるか

 内山壮 最初の話の中で「記憶よりも記録」と言っていて、自分で記憶するのではなく、相手の特徴だったりを毎日記録することが大切だと。僕も捕手をした時や、打席の中で感じたことを記録に残すようにしました。

 ――それまでやっていなかった

 内山壮 あんまりやってなかったですね。自分の打撃に関してはいろいろやってたんですけど、捕手に関してはほとんどやってなかったので。

 ――今年の目標は

 内山壮 昨年は一軍で捕手としての出場は1試合もなかった。今年は捕手として一軍の試合で使っていただけるようにしたい。打つ方でもそこが自分の一番の魅力だと思っているので、結果を残せるように頑張りたいなと思います。