CSに向けてチームを立て直せるのか。ロッテが27日の楽天戦(楽天生命)に敗れ、2年連続でリーグ優勝を逃した。

 10月14日のオリックス戦に勝利後、待望のマジックナンバー「9」を点灯させながらもシーズン最終盤に力尽き終戦。公式戦残り2試合を残してのV逸に試合後のロッテナインは一様に意気消沈気味だったが、来月6日からは楽天とのCSファーストステージが控える。2010年以来となる日本一への「下克上」に向け気持ちを切り替えなければならないのだが、現状ではCSでも苦戦を強いられる可能性が高い。シーズン終盤に入った直後から投打ともに調子を落としているからだ。

 投手陣に関しては自慢の救援陣がシーズン終盤に入り失点を重ねるケースが目立ち始めている。この日の楽天戦も6回まで先発・小島が6回5安打1失点の好投も、3番手の佐々木千が決勝点を許した。ここ5試合を見ても7回から勝ちパターンでマウンドに上がる救援陣3人(国吉、佐々木千、益田)が失点した試合が3試合もある。

 頼みの打線もここ5試合で2桁安打は15失点で大敗した25日のソフトバンク戦で11安打した1試合だけ。打てないうえに守り切れないのが今のロッテ。これではCSを勝ち抜くことは難しい。

 もっともCSファーストステージまでは10日ある。この間に救援陣が調子を取り戻し、シーズン前半戦のように打線が活性化すればチームの勢いは取り戻せるはず。そのために井口監督はどんな短期決戦に向けての策を練るのか。指揮官の手腕にも注目が集まる。