与田竜の強運は今年のドラフトでは発揮されるのか――。

 中日は27日、名古屋市内の球団事務所でスカウト会議を開いた。与田剛監督(55)や球団首脳、松永編成部長、米村アマスカウトチーフらが出席し、指名候補を121人から約80人、ドラフト1位は投手、野手を含めて約10人に絞った。

 10月11日のドラフト会議に向けて与田監督はこの日はどんな要望を球団側に伝えたのか。「6月ぐらいからずっと話を続けてきていた。そのときからお伝えはしていたので、今日は最終的な確認だけですね。(具体的な要望は?)大まかなことも言えない」とけむに巻く。

 一番の補強ポイントとして議題に上がったことに関しても「それを言ったら読まれてしまうからね。とにかくいろんな話をした。まだ最終段階ではない」と最後まで詳細を明かすことはなかった。

 それでも2018年は4球団競合の根尾、翌19年は3球団競合の石川昂と2年連続で〝黄金の右腕〟で当たりくじを引き当てた強運を持つ指揮官。昨年は高橋宏の1本釣りに成功して出番はなかったが、今回競合した場合について「どうなんでしょうね。まだ何もそれは言われていませんけど。誰が引くかは聞いてません」と言いつつも「(任されたら?)言われたらやりますけど」と、くじを引く意欲をのぞかせていた。