前世もまた規格外だったのかもしれない。交流戦を6連勝で締めた阪神では、パ・リーグ相手にも佐藤輝明内野手(22)が猛打を振るい、18試合で6本塁打、12打点をマーク。2位・巨人に7ゲーム差をつけるチームの首位固めに大きく貢献した。そんな怪物ルーキーを本紙が勝手に霊視してもらったところ、スピリチュアルな視点からもまだまだ伸びしろがあるそうで…。末恐ろしい新人だ。

 パ・リーグの投手相手でも佐藤輝のバットの勢いは止まらなかった。交流戦6本塁打は巨人・岡本和、ヤクルトの山田、村上、DeNA・オースティンといったセを代表する主砲に次ぐ堂々たる数字。交流戦最終カードとなった12日の楽天戦(楽天生命)ではメジャー帰りの田中将から16号ソロを放ち、怪物ぶりをまざまざと見せつけた。

 とはいえ規格外ルーキーも人の子だ。5月序盤には本塁打、打点ともにリーグトップに立っていたが、打撃成績は一時的に下降。5月8日のDeNA戦(横浜)以降は12戦連続ノーアーチと、身上とする爆発的な長打力もしばらくの期間、鳴りを潜めていた。

 当時、佐藤輝が陥った“小スランプ”の要因について問われた井上ヘッドは「パーマかけたからじゃないの」と一笑に付し、低調の原因は佐藤輝の新しいヘアスタイルにあるとのジョークを飛ばしていた。だが、案外これは本当に当たっていたのかもしれない。

 福岡市を拠点に30年以上、霊視、占星術、前世占いなどを営んできたサリー・ドラゴン氏(58)は本紙の依頼を受け、スピリチュアル的見地から佐藤輝を分析。その結果「佐藤輝選手を霊視したのですが、彼の中には2つの人格のようなものが相克していますね。一つは純然たるアスリートとして周囲の期待に応えるべく努力していこうとする『佐藤A』。そしてもう一つは大変に芸術的な感性を持ち、誰にも何にも縛られることなく自由に生きたいと強く志向する『佐藤B』。後者は彼の前世が強く影響を及ぼしています。この内なる2つの人格のせめぎ合いが、時に佐藤輝選手の心身のコンディション不良を引き起こしているのかもしれません」と言い、こう続けた。

「彼の前世は18世紀フランスの画家。特に風刺画をメインとして描いていました。決して裕福とは言えない境遇でしたが、自由を愛する心と、健全で旺盛な反骨精神に満ちた生涯でしたね。通常、前世の人格が現世に影響を及ぼすケースは少ないのですが佐藤輝選手は例外。ここまで前世の人となりが今生に強い影響を及ぼすパターンは私も見たことがありません」

 サリー・ドラゴン氏はさらに霊視を続け「当時の彼の風貌は…いかにも芸術家然とした無造作ながらも美しいロングヘアですね。佐藤輝選手も今から髪形をロン毛にされてみてはいかがでしょうか。形からだけでも前世の自分を受け入れることで、自身の内なる2つの人格が上手に調和してくれるかもしれません」と背番号8に“脱パーマ頭”からのロン毛化を助言する。

 柔道家・小川直也氏(53)似の精悍な顔つきをした佐藤輝に「無造作ロン毛」はどうも似合わないような気もするが…。それでも意を決して挑戦してみれば成績はさらに上昇するかもしれない。

 交流戦11勝7敗で2017年以来となる勝ち越しに成功し、順風満帆の阪神。16年ぶりのリーグ制覇に向け、神がかり的な活躍を見せている佐藤輝の「髪」からも目が離せない。

 ☆サリー・ドラゴン 1963年1月5日生まれ。12歳から各種占い、魔術の修行を開始。福岡市を拠点に37年間、霊視、前世鑑定、タロット・トランプなどのカード鑑定、占術家として活動。多数の雑誌連載や自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組出演の実績もあり、顧客には著名人も多数。現在は後進育成のため、占いの教室も開催中。