ソフトバンクの松田宣浩内野手(37)が16日の楽天戦(ペイペイ)で、10号2ランを含む3安打3打点の活躍。チームを勝利に導いた。

 勝負の10月に入り14試合で打率3割、3本塁打、10打点と調子は上向いている。大不振のシーズンだったが、これで8年連続の2桁アーチにも到達した。「残り20試合切った中でやっと10本ですけど、2桁に乗せることができて良かったです。去年まで30本打っていた選手としては情けないと思うのですが、ここからまた1本1本と、20本に近づけていけたらいい」と力を込めた。

 今季は周東、栗原ら若手の台頭がチームに勢いをもたらしてきた。世代交代が進んだシーズンでもあった。そんな中で15日のオリックス戦(京セラ)では長谷川が1号満塁弾で勝利に貢献。この日は自身がお立ち台に上がる活躍と、ここにきてベテランの存在感が増してきてもいる。

「若手がノビノビと頑張っている。僕も、内川さんも、本多コーチ、ハセ(長谷川)もそうだし、今思うと同じ年代の選手が10年前にギラギラしてやっていた。若い選手にはギラギラワクワク、僕らがやってきたようにやってほしい。その中で立ち位置的にはベテランになった選手がプラスアルファで頑張ればチームにプラスになる。最後は若手とベテランの力を融合して戦いにいきたい」。

 3年ぶりのV奪回に向けて、若手へのエールとともに、自らの奮起を誓う〝熱男節〟で締めくくっていた。