巨人OBで元監督の堀内恒夫氏が6日、自身のブログを更新。「これはやっちゃいけない。」と題し、同日の阪神―巨人戦(甲子園)で原監督が内野手の増田大輝を投手起用した采配を厳しく批判した。

 普段は〝悪太郎〟のイメージと裏腹に温厚な語り口で古巣の後輩たちを応援している堀内氏だが、この日ばかりはバッサリだ。「増田大輝がマウンドに立った。 これはやっちゃいけない。」と切り出すと、「巨人軍はそんなチームじゃない。 しかも今、首位に立ってるじゃないか。」と踏み込んだ。 

 続けて「強いチームがそんなことやっちゃダメよ。 こんなことして 相手のチームは どう思うだろうか。 馬鹿にされてるとは 思わないだろうか。」と疑問を投げかけた。

 憤りは収まらず、「増田がマウンドに立った瞬間 俺はテレビを消した。 それ以上、観たくなかったからだ。 この試合のコメントも 今日はしたくない。」と吐き出すと、重ねて「こんなこと 絶対やっちゃいけないよ。 俺はそう思う。」と最後まで厳しい言葉で締めた。

 巨人にはV9川上監督以来の〝どんな時も勝負をあきらめてはいけない〟という堅く守られてきた名門の伝統がある。ましてや聖地・甲子園で相手は永遠のライバル阪神。今回の原采配は堀内氏だけでなく、今後もOB陣を中心に大きな議論を呼びそうだ。