首都封鎖は起きるのか…。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、巨人にまさかの“分裂危機”がささやかれている。先の見えない状況が続くなか、ここへきて小池百合子東京都知事(67)が「ロックダウン」の可能性も示唆したことで、Gナインの間でなぜか「多摩川」が“トレンド入り”しているという。その理由とは――。 

 ペナント開幕が最短でも約1か月後の4月24日となり、巨人では坂本や丸ら主力勢を26日から4月4日までの10日間を「個人調整期間」とし、それ以外の選手たちはファームに合流した。今後は練習拠点をジャイアンツ球場に置き、練習試合は東京ドームなどで行う方針だ。

 かつてない調整となるGナインの間ではどういうわけか、一級河川の多摩川の話題で持ち切りなのだという。なぜかと言えば「都知事が『首都封鎖』のことにも触れたじゃないですか。人を都内に入れないようにするなら道路も封鎖されるはず。実際にどこまで踏み込んだものになるかは分かりませんけど、東京と神奈川の境目はだいたい多摩川。だからですよ」(チームスタッフ)。

 ナインの多くは都内か神奈川県に自宅を構えており、きっちりと県境で線引きされれば、やっかいな問題も発生する。本拠地・東京ドームがあるのは東京都文京区。一方のG球場は神奈川県下の川崎市に位置する。そのため、神奈川在住の選手からは「そもそも多摩川の橋は渡れるんですかね…。止められちゃったら東京都に入れない。ドームには行けないですよね」。反対に都内在住の選手からは「ドームには行けても、ランド(G球場)は行けるんですかね。どうなるんだろ…」と、こちらも目をパチクリさせるばかり。要するに、都内在住か神奈川在住かでチームが“二分”されてしまう可能性があるのだ。

 さらにややこしくさせるのがG球場の立地で、川崎市と東京都稲城市の境界線上。敷地内で複雑に入り組んでいる箇所もあるだけに「ここから先は東京都だから入ったらダメとかになったりして…」と困惑するスタッフもいた。

 前代未聞のロックダウンもあるのか。もっとも、“多摩川トーク”でざわつくなか「首都封鎖になったら、練習や試合どころじゃない。自宅待機でしょ」と冷静なツッコミを入れる者もいたが…。小池都知事が今週末の外出自粛を要請したのに続き、黒岩神奈川県知事も同様の内容を県民に呼びかけている。さらなる混乱を招かないためにも、首都封鎖は避けたいところだ。