西武・増田達至投手(31)が4日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団が提示した複数年契約を断り、9000万円増の単年1億9000万円でサインした。

 今季は65試合に登板し、4勝1敗30セーブ、防御率1・81をマークして守護神復活を印象づけた。順調にいけば来季、国内FA権を取得する増田について、球団は下交渉で4年契約を結んだ金子に続き複数年を提示した。

 それを断り、単年にこだわった理由ついて「一年一年勝負していって、いい結果が出たので来年も一試合一試合を大事にしていきたい。来年一年しっかりやらないと、FAを取っても意味ががないので」と説明した。

 昨年は不調で守護神降格の屈辱も味わった。「今年は最終的にクローザーをやらせてもらった。来年もキャンプからまずはそのポジションをつかみ取れるようにやっていきたい」とした増田。胸の奥に秘めたその真意はうかがい知ることはできなかったが、球団が希望していた最高のシナリオ、金子&増田のダブル複数年引き留めはかなわなかった。

(金額は推定)