西武・渡辺久信GM(54)は3日、14年ぶりの復帰に合意した前中日・松坂大輔投手(39)について「中日の退団が決まってからずっと調査はしてきました。ウチには必要な戦力だと思いましたので、先日(契約が)合意しました」と話した。

 現在、ボストンの自宅で家族との時間を過ごしながらトレーニングを続けている松坂とは、11月の渡米前に一度会って内諾を取りつけている。

 その時の印象について「ライオンズに声をかけていただいて、うれしいですという話をしていた。本人はまだ現役をやりたい。ウチとしても先発投手は必要ということでオファーをした。本人も(復活への)強い意志を持ってキャンプに来てくれると思う。今は昔の若いころとスタイルも変わって、ボールを動かしながらのゴロタイプの投手だと思っている。今のパ・リーグにはいないタイプ」と現状への認識を語った。

 さらに、コーチ兼任などの条件は付けず、純粋に選手として3000万円+出来高の1年契約を結んだ経緯について「あくまで現役の選手として獲得しているので、現役選手として活躍してほしい。体は元気です。そうでないと獲得しない。最後の花道というイメージはない。まずは現役を全うしてほしい。いけるところまでいってほしい」とコメント。1999年4月7日、日本ハム戦(東京ドーム)での鮮烈デビューから在籍8年間で6度、14勝以上をマークするなど、西武で通算108勝(60敗)を挙げた元エースの“ザック・ニールスタイル”への変身に復活への望みを託した。

 なお、松坂の背番号は前回在籍時、横浜高の後輩・涌井(現ロッテ)が背負っていた「16」。週明けにも帰国し、11日に98年以来2度目となる西武入団会見を行う。