【日本シリーズ大予想:伊勢孝夫(本紙評論家)=ソフトバンク4勝2敗)】巨人打線はソフトバンク投手陣を打てないのではないか。千賀、バンデンハーク、高橋礼の先発陣にしても中継ぎの石川、甲斐野、モイネロ、森とみんな球が速い。特にモイネロみたいな左の150キロ、武田のようなナックルカーブを投げるタイプはセ・リーグにはいない。

 打線もジグザグ打線で松田宣、内川を下位に持っていけるほど強いし、捕手の甲斐の肩を考えると巨人は機動力も使いにくい。打力、走力どれをとってもソフトバンクに分がある。不安があるとすればDH制のない東京ドームでのデスパイネの起用法くらいだ。守備につかせるのかどうなのか。巨人に勢いがつくとすれば、第3戦に投げるであろうエース菅野の復活だ。今年は山口が活躍したが、球が暴れるタイプだし、エースがピシッと大舞台で投げてくれれば雰囲気も変わる。打線では岡本が良くなっている。それから引退する阿部に花道を作ってあげよう、という思いもプラスアルファにはなるかもしれない。