甲子園が生んだヒーローが聖地に戻ってきた。日本ハムの吉田輝星投手(18)が7日の阪神戦(甲子園)から一軍に初合流した。

 昨年夏の甲子園大会で金足農旋風を巻き起こした右腕は「(甲子園は)1年前のことなんですが、結構、時間がたった感じがします。懐かしいと思いました。練習ができたんでうれしい」と感想を口にした。この日はあいにくの天候で室内練習場で汗を流したが、練習前には写真撮影のため他ナインとともにグラウンドに集合。注目のプロ初登板は甲子園ではなく12日の本拠地・札幌ドームでの広島戦となるが「また(ここで)やれればいいと思った」と“再会”を誓った。

 一軍昇格テストとなった4日の巨人二軍戦では3回6失点と打ち込まれながらも一軍入りを果たした。この日、1年先輩で同じ甲子園のスターだった清宮には「やっと来たか」とイジられ、栗山監督からは「自分のピッチングを思い切って見せてほしい」とゲキを飛ばされた。今回の昇格には「まだ早い」など賛否両論が巻き起こっていたが、吉田は「やっと一軍に来れたなという気持ちが強い」とキッパリ。マウンドで答えを出すだけだ。