左ヒザ裏肉離れからの復帰が長期化しているソフトバンク・柳田悠岐外野手(30)が、6日に発表された「マイナビオールスターゲーム2019」のファン投票中間発表で、外野手部門の2位に浮上した。

 柳田は今季9試合しか出場していないが、これも復帰を待つファンの期待の表れなのだろう。だが、4月7日のロッテ戦(ヤフオク)で三盗を決めた際に故障した柳田は当初「全治3週間程度」と診断されたが、その後の再検査と定期的な経過観察でも回復状況に大きな前進は見られず、球宴どころか7月中の復帰も危うい状態であることが分かった。

 現在も福岡・筑後市のファーム施設でリハビリに励んでいる柳田は、今週に入って練習強度を上げている。先週までは軽いジョギング程度だったが、ランニングと軽いティー打撃をそれぞれ5割程度の力で再開。柳田自身は「7月中には戻りたい」と復帰のメドを語っているが、実際は工藤監督との個人面談で「完治最優先」が双方とトレーナー間で確認されており、復帰がさらに大きくズレ込む可能性も。復帰時期を明言できる状況ではない。

 現場首脳陣も球団フロントも、柳田の復帰時期については希望的観測も込みで「球宴明けの後半戦から」というのが一致した見解で、長期化は避けられない状況だ。

 柳田自身も球宴のファン投票で自身に票が集まっていることには「えーっ! そうなんすか」と目を丸くしつつも、球宴出場については「絶対に無理というわけではないでしょうが…」と複雑な表情を浮かべた。