米スポーツサイトのアスレチックは25日(日本時間26日)に「MLBのトレードとFAのマッチング。ナ・リーグ各球団の課題、解決策をジム・ボーデンが斬る」というタイトルの特集記事を掲載し、その中でポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す広島の鈴木誠也外野手(27)の移籍先を考察した。ロッキーズ、フィリーズ、ブルワーズ、マーリンズ、パドレスを挙げた。

 ボーデン氏はかつて、レッズとナショナルズで計16シーズンにわたってGMを務めた経歴を持つ編成のプロで、移籍や契約に関する情報発信には定評がある。具体的にはロッキーズ、マーリンズ、フィリーズは「外野手の補強」が課題の一つで、パドレスは「(中堅以外の)コーナー外野手」、ブルワーズは「攻撃力」を求めていると分析。鈴木誠はそれぞれフィットするとの見解だ。

 FA市場の外野手にはメッツ生え抜きの左の好打者マイケル・コンフォート(28)、今季打率3割9厘、34発、100打点の右の強打者ニック・カステラノス(29)、通算167発の右の大砲クリス・ブライアント(29)、ゴールドグラブ賞2度の名手スターリング・マルテ(33)ら実績のある選手が名を連ねるが、鈴木誠も目玉の一人として注目されている。

 一方、ボーデン氏は23日(同24日)のア・リーグ編では右翼手が欲しいホワイトソックス、外野手を必要としているレンジャーズのターゲットになると指摘。同氏は触れなかったが、マリナーズ、メッツも強い興味を示しており、争奪戦は必至だ。