西武の秋山翔吾外野手(30)が26日、辻監督、源田とともに本拠地球場の命名権を有するメットライフ生命本社での優勝報告会に出席。報告会終了後、公の場で初めて浅村や炭谷の流出に言及した。とりわけ上位打線&センターラインを組んでいた浅村に対しては「一緒に戦ってきたわけですから。僕らが出塁して、かえしてくれた存在。その意味では彼のおかげだし、刺激し合えるいいチームメートだった」と別れを惜しんだ。

 ただ、FAは個人の権利。秋山は「本人の判断で次のステージでやりたい選手が出て行っていると思うので、それに関しては特別思うところはない」と個人的な見解を示す一方で「毎年選手が抜けても常にAクラスで戦えるようなチームとしての方針をつくっていかないといけない。これだけ大きく抜けた中でもやっていければ、またチームとして強くなっていけると思う」と今後のチームの方向性を語った。

 来季には秋山自身も2016年オフに結んだ3年契約が切れ、順調なら海外FA権を取得する立場となる。先の日米野球終了後には来オフのメジャー挑戦報道も飛び出した。タイミング的には本人の周辺に特定のメジャー球団や代理人筋が接触をうかがい始める時期でもある。

 球団側もそんな状況を敏感に察知。今オフは前契約(3年6億円)を見直し、4年総額14億円規模の新たな複数年契約を提示すると見られる。ここで複数年を拒否されれば来オフの秋山流出も現実味を帯びてくるだけに、球団関係者は「たとえ浅村があの条件(4年総額20億円)で残留していたとしても、秋山にはそれ相応の条件で契約を見直し、ここまでの功労とチームにとっての重要性を熱意をもってアピールしていくしかない」と早くも危機感を募らせている。(金額は推定)