西武は29日の楽天戦(メットライフ)で先発・菊池雄星投手(27)が5回10安打6失点の背信投球で今季初黒星。開幕から続いていた連勝は8で止まり、2016年から続いていた楽天戦の連勝も13でストップした。

 後をつないだ3投手も小石(1回1安打1失点)、南川(2回7安打5失点)、松本(1回3安打3失点)と失点し、21被安打で1—15の惨敗を喫した。

 辻監督はエース・菊池の乱調に「うーん、4回のあそこだけだからね。バランスが悪かったんだけど、2アウトから5点はないだろ。急にスピードがなくなって、何が原因なのか…。体がおかしいわけじゃないっていうし。ランナーがセカンドにいたって三振を3つ取るぐらいのイメージでいけばいいのにね。あの5点で相手(塩見)に楽なピッチングをさせすぎちゃったかもね」とクビをひねるしかなかった。

 試合開始時のドーム内気温が31・6度という蒸し暑さの中、確かに菊池は初回から体調不良を表す顔の大量発汗を見せていたが、それを言い訳にはせず「リズムも悪く要所で粘ることができなかった」と自身のふがいない投球を振り返った。

 また、辻監督は完全なワンサイドになった7回以降に10被安打8失点と炎上したリリーフ陣の惨状に「お客さんもいっぱい入っていた。代えたいんだけど、そうもできないからね。申し訳ない。昨日あんだけ(18安打14得点)打ってるのにこうなるんだよ。それが野球。明日逆ならいいんだけど…」とざんげ。“いてまえ野球”からの脱却に一向に改善の兆しが見えてこない苦悩をにじませた。