暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの疑いで、逮捕状が出たガーシー容疑者をめぐり、俳優の綾野剛(41)が、芸能界で〝ヒーロー化〟している。同容疑者の暴露ネタを多くの芸能人が静観していたが、芸能人の中で唯一、綾野がリスクを負って告訴人となったからだ。

 捜査関係者によると、ガーシー容疑者を告訴したのは綾野のほかにドワンゴ創業者の川上量生氏、ジュエリーデザイナーの福谷公男氏の3人。だが、一連の報道では芸能人の「綾野剛」の名前だけが大々的に報じられ、矢面に立たされ続けている。ネット上では改めてガーシー容疑者が暴露してきたネタが蒸し返されており、綾野のイメージに再び傷が付く恐れもあるが、芸能界ではそんなリスクを恐れずに訴えた綾野の評価が急上昇しているという。

「ガーシー容疑者は小さなネタも含め、本当に多くの実名を挙げて配信で暴露してきた。芸能人やその事務所などは勝手に名前を出され、炎上することは数知れず。ただ、少しでも反論すれば火に油を注ぐことになるので我慢してきたんです。綾野さんが唯一、リスクを取って訴えたことで今回の逮捕状にもつながった。みんな綾野さんの勇気に感謝している」(芸能プロ幹部)

 綾野といえば、1月1日に女優の佐久間由衣との結婚を発表。佐久間の人柄を知るガーシー容疑者はそれを受け「俺はもう叩かないよ」と宣言していた。綾野と同じく暴露されてきた新田真剣佑は弁護士を通じて「今後、ガーシーさんと揉めることはない」と〝手打ち〟しており、綾野もその流れになると思われたが、後に告訴人として自身を訴えていたことが判明。祝福ムードから再びブチギレモードになり、2月8日のSNSの生配信では「剛、ちゃんと分かっとけよ! 裁判するということは裁判所に出てきて、テレビのカメラが入っている前でオレとケンカせなアカンということや! ケンカ売ってきたんだから買っていいでしょ!」と攻撃再開にかじを切ったのだ。

「芸能界の多くの人物が、結婚したばかりの『綾野さんが訴えるとは…』と驚いていました。だからこそ、今回の件でタレントやマネジャーからも『綾野さんを助けたい』と支援の輪が広がっている」(同)

 一連の騒動で男を上げたようだ。