漫画家の倉田真由美氏が12日、ツイッターを更新。着々と進む「緊急事態条項」に警戒感を示した。

 日本維新の会、国民民主党、衆院会派「有志の会」は8日、緊急時の国会議員の任期延長、憲法改正など「「緊急事態条項」についての初会合を開き、3月中に条文案をまとめる方針で合意した。

 緊急事態条項は東日本大震災の後、平成24年に自民党が発表した憲法改正草案に盛り込んだもの。草案では総理大臣が緊急事態を宣言すれば内閣が法律と同じ効力を持つ政令を定め、国会の承認は事後に得ることにななる。戦争やテロ、大規模災害に対処するため、政府の権限を強化する規定だ。維新の音喜多駿政調会長は「スピード感を持ってとりまとめ、憲法審査会に示せるよう努力したい」と話している。

 倉田氏はこの経緯を報じる産経新聞の記事を引用した上で「恐ろしいことが着々と進んでいる」と指摘。

 続けて「『スピード感をもって』というが、こんな重大事項、充分過ぎるほどの時間をかけて議論し国民に説明していくのが当たり前。早くやってしまえ、という類のものではない」と警戒感をあらわにしている。

 緊急事態条項は「政府に権力が集中しかねない」「内閣に独裁権を与えるに等しい」など反発の声が出ている。