【福岡ボートSG「第44回オールスター」カウントダウンコラム「新参者からの挨拶状」(4)】

<エンジン相場>本紙イチ押しのエース機は29号機だ。2月GⅠ「九州地区選手権」で下條雄太郎が予選トップ通過を果たし、今大会直前の「九スポ杯」(11~16日)でも浦田晃嗣が「全部の足が二重丸」と力強いコメントを残している。特に行き足、伸びの仕上がりは強力だ。

 これに続くのが優出回数トップの11回を数える28号機。近況の充実度は素晴らしく、5月一般戦では寺田千恵がチルト0にはねて行き足を中心に節一パワーを発揮。調整がかみ合ったときの破壊力は29号をしのぐものがありそうだ。

 実戦足が力強い15、39、46号機に、軽快な伸び足を見せる40、54号機も上位クラス。また勝率こそ平凡ながら回り足強力な73号機に、直近開催で光った41号機も注目機と言えるだろう。

 なお勝率、2連率トップを叩き出す59号機だが2月の新ペラ交換以降は中堅がいっぱいの印象。68号機も近況は勝率ほどの動きを見せていない。

<水面特徴>福岡ボートの水面といえば、真っ先に思い出されるのは1Mの“ウネリ”だ。特に大潮での満潮時は那珂川からの流れとぶつかって大きく水面がうねる。オールスター開催中は午前中に満潮を迎える。レースが進むごとに潮回りは良くなってくるだけに、それほどの影響はないかも。

 そこで、ウネリという不確定要素は頭の隅に追いやって、今回はデータ面から水面状況を把握してみたい。過去6か月のイン1着率は49・6%と圧倒的な数字だ。2連対率でも66・6%とあって、やはりイン艇が舟券作戦の中心となるが、注目したいのは3コース1着率17・6%という数字。全国平均の13%と比べれば断然の数値を残している。「3コースからのまくり」が好配当ゲットのキモとなりそうだ。